双極性障害とは? 当事者の目線で解説してみた

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双極性障害を抱える元インフラエンジニア @megrepper です。

この記事では、私がかかっている病気「双極性障害」のことをできるだけ分かりやすく解説します。

双極性障害=躁うつ病のこと

双極性障害は少し前まで「躁(そう)うつ病」と呼ばれていました。双極性障害は自分でもコントロールできないほどの気分の浮き沈みがあり、日常生活に支障をきたしてしまう病のことを言います。

気分の浮き沈みというと「そんなの誰にでもあるよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、双極性障害はそれが前触れもなく(もしくは、普通の人なら何でもないような些細なきっかけで)やってくるという点にその違いがあります。

それでは、双極性障害にはどのような症状があるのか早速見ていくことにしましょう。

双極性障害I型とII型という病型がある

双極性障害には、入院治療が必要なほど激しい気分の高揚とうつ状態を繰り返す、双極I型という病型、躁状態は比較的軽いものの(軽躁状態といいます)同じく気分交代を繰り返す、双極II型という病型があります。上のグラフのように月単位もしくは年単位というスパンで気分が上がったり下がったりを繰り返します。I型とII型を区別するポイントは「躁状態がどれだけ重いか・その長さの長短」というところに違いがあります。

ただ、実際には躁でも鬱でもない「寛解期」といった状態も存在し、その時には気分がフラットになり健康な人と変わらない日常生活を送ることもできます。ちなみにmegrepperの場合は双極性障害II型の診断を受けています。では、躁状態とうつ状態の症状とは一体どのようなものなのでしょうか?

躁状態とうつ状態の症状とは

双極性障害には先ほどから述べているように、躁状態とうつ状態の症状があります。

代表的な躁状態の症状は

気分高揚・爽快気分・・・気分が晴れ晴れとしていて、全てが明るく見える
多弁・・・話さずにはいられない
観念奔逸・・・興味や会話が次々と移り変わり、まとまらない
自尊心の肥大・・・自分は何でもできるように感じる
易怒性・・・怒りっぽくなる
活動量の増加・・・1日中活動しても疲労感を感じない
睡眠の低下・・・眠らずに活動し続ける
食欲の低下
性欲の亢進

(引用:せせらぎメンタルクリニック http://seseragi-mentalclinic.com/bipolar-symptom/

対してうつ状態の症状には

抑うつ気分:気分の落ち込み
興味や喜びの喪失:何にも興味や関心を持てない
疲労感:疲れが取れない
意欲低下、集中力低下
睡眠障害:主に不眠が生じる
食欲の増減:主に食欲低下が生じる
死にたいという気持ち

(引用:せせらぎメンタルクリニック http://seseragi-mentalclinic.com/bipolar-symptom/

といったものがあり、いずれの場合も投薬によって治療が必要になってきます。双極性障害II型の場合は、この躁状態が比較的軽い病型と言えますが、基本的には双極性障害I型と同じような薬を使って治療します。

また、双極性障害の特徴として、躁状態よりもうつ状態のほうが長く続くという傾向があるほか、躁状態である場合、当人は体と心の調子が良いと誤解してしまうことがあり、そもそも病院を受診しなかったり、長く続くうつ状態の時に受診をしてしまうと単なるうつ病と間違って診断されるケースも多いそうです。



双極性障害は治らない

これもまたうつ病と双極性障害の大きく異なる点です。

うつ病は抗うつ薬の投与と十分な休養によって完治させることができますが、双極性障害は服薬を止めてしまうと90%以上が再発する病と言われており完治という状態はありません。その代わり、気分安定薬で常に状態をコントロールしつつ、ほとんど躁や鬱の状態に陥らなくなる「寛解」という状態を目指すことになります。

寛解状態の定義は医師によってまちまちですが、障害者雇用を含めた社会復帰をゴールとする先生もいれば、家庭生活などが問題なく送れるレベルを寛解とみなす先生まで様々なようです。いずれにしても、激しい気分の波をいかに薬でコントロールしていくかということに変わりはありません。

双極性障害と治療

そんなやっかいな病気である双極性障害ですが、さらにやっかいな点がもうひとつあります。それは気分が下がり続けるうつ病とは、治療に使う薬がまったく異なるという点が挙げられます。

うつ病は抗うつ薬を使って治療をしますが、双極性障害に主に使う薬は気分安定薬と呼ばれその名の通り気分の振れ幅を小さくする薬を使って治療しなければなりません。気分が下がっている期間が多いのだから、双極性障害にも抗うつ薬を使えばいいじゃないかと思われがちですが、双極性障害の患者さんに抗うつ薬をたくさん使うと、逆に気分が上がりすぎてしまい躁状態を招く危険性があるのです。

私も一時期気分が下がりすぎてしまった時に抗うつ薬を処方されたことがありますが、今度は逆に気分が上がりすぎてしまったことがあります。

ただし、気分安定薬を十分使った上でもうつ状態が持ち上がらない場合に抗うつ薬を使うかは医師の間でも意見が分かれているそうで、絶対に使ってはならないかと言うとそうでもないようです。

megrepperと双極性障害

私は10代後半の頃に精神科を初めて受診し、最初に付いた診断は社会不安障害と抑うつ状態でした。10代の頃は調子が悪くなったり良くなったりを繰り返していたのですが、(一時期は過量服薬による自殺未遂をし精神科の閉鎖病棟に入院したり、現役で入学した大学を中退したりもしました。)20代前半になると調子を取り戻し通院を突然止めて一念発起。別の大学に進学をし、就職することもできました。

ただ、今思えば大学時代にもものすごく調子が良いときと、うつ状態をぶりかえし、講義にまったく出席できなくなる時期もあり、今思えばその頃から双極性障害を発症していたと言えます。

就職後はIT企業に勤務し、さらにキャリアアップをするために転職も経験、この時期は体の調子もよく、仕事もバリバリ出来ており、体の調子も好調でした。しかし、職場での異動をきっかけに徐々にうつ状態となり、再び精神科を受診しうつ病との診断が付きました。

受診後しばらくはまた調子を取り戻しつつありましたが2016年5月頃に軽躁状態となり、高額な買い物をしたり、多弁、過活動気味になってしまいました。そのことを現在の主治医に告げたところ、双極性障害の診断となりました。現在の主治医いわく通院を突然止めて二度目の大学進学をしたこと、大学在学中にも急な気分の浮き沈みを経験していることも踏まえての診断だそうです。

その後軽躁状態の診断を受けてからは、また次第にうつ状態となり、会社への出勤もままならなくなり2016年11月末に会社を退職。障害者手帳を取得し現在に至っています。2017年に入ってからも基本的にはうつ状態かフラットな気分の時が多いのですが、2度ほど軽躁状態を経験しています。まだまだ寛解という状態には至っていませんが、これからどうなることやら・・。

これまでのまとめ

双極性障害は「治らない」精神疾患であると聞くと、どうしても暗くなってしまいがちですが、薬の力を借りてうまくコントロールしていくことは可能です。なにより本人が病気であることを受け入れて、日々の体調をできるだけ詳しく主治医に報告していくことで、うまく付き合っていくことができると聞きます。

かくいう私もまだまだ道のりは遠いですが、今はその練習期間だと思って治療に専念しているところです。この記事が同じ病気を持つ方々の励みになることを願っています。

 


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