双極性障害II型で処方されている薬について

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みなさんこんにちは。双極性障害II型治療中の @megrepper です。

私は長らくうつ病と診断されていたのですが、2016年5月に現主治医より双極性障害II型の診断を受けました。そこで今回は、私が処方されている薬についての解説や副作用、飲んでみた感想などを紹介してみたいと思います。

※注意 この記事に掲載されている情報はあくまで素人の私が調査・服用した体験談を元に作成しています。医療上不正確な情報を含む場合がありますので、服用にあたっては、医師・薬剤師から十分な説明を受けていただくようお願いします。

ラミクタール

 ラミクタールの概要

ラミクタールは、リーマスやデパケン、テグレトールなどと並んで双極性障害の治療に使われる「気分安定薬」の1つです。その歴史はまだ新しく2008年に日本国内で発売され、元々はてんかんの治療薬でした。その後、双極性障害の気分エピソード抑制と再発予防効果があることが分かり、現在ではてんかんのほか双極性障害の治療にも広く使われるようになりました。

しかしながら、てんかん発作の抗痙攣作用は明らかであるものの、双極性障害の気分エピソードの抑制・再発防止には臨床試験の結果から再発までの時間が長くなるという研究結果がありますが、なぜこういった効果があるのかは未だによく分かっていないという薬です。

ラミクタールには剤形として100mgと25mg、小児用に5mgと2mgがあります。

主な作用と副作用

気分安定薬には主に以下の作用が期待されることが多いのですが、

  • 躁状態をしずめる作用
  • うつ状態を持ち上げる作用
  • 気分エピソードの再発防止

なかでもラミクタールは双極性障害のうつ状態を持ち上げる作用と再発防止効果が強いのが特徴です。

ただし、躁状態に対する効き目は弱いとされ、私の場合も軽躁状態になった場合は、リスパダールやレボトミンなどの薬を足して処方しており、今の主治医も軽躁状態に対する効き目は弱いと考えているようです。

また、ラミクタールは飲み方や他の薬との飲み合わせにも注意が必要な薬です。成人の場合、基本的には1日25mgより開始し50mg→100mg→200mgと週を空けて増量していく必要があります。その他、飲み合わせの悪い薬も多く、デパケンなどを併用している場合には、さらに慎重に増やしていかなければならないとされています。

そんなこともあって、私の主治医は気分安定薬としてラミクタールを一種類だけ使用し、デパケンなど他の気分安定薬との併用はできるだけ避けたいと言っています。

さらにラミクタールには重い副作用として、死亡例のある皮膚障害や薬疹がまれに出現することがあり、私も薬局に行った際には薬剤師さんから「発疹が出たり、急な高熱が続いたりすることはありませんか?」と毎回のように確認されています。

飲んでみた感想

ラミクタールを飲むようになってから、劇的な効果は感じられませんが、ふと思い返してみると軽躁状態とうつ状態の自覚症状にいち早く気づけるようになり、その際はできるだけ早く受診できるようになっています。主治医曰く

精神科医
気分安定薬は他の薬と比べて、劇的な効果があるわけではありませんが、徐々に抑うつ感の減少や再発防止効果が出てくるものです。

気分の波は最初のうちは出やすいかもしれませんが、飲んでいるうちに気分の上がり下がりが自覚できるようになり、早めに受診する&頓服薬を飲むなどの、自己対処能力が上がってきているのなら、薬が効いているという証拠と言えるでしょう。

とのことでした。

先ほども書いたように、ラミクタールは徐々に増量していく必要のある薬です。そのため、双極性障害のうつ症状が酷くて一刻も早くその症状を取りたいという方には、少々時間がかかるのも事実です。その場合は即効性のある他の薬を医師に検討してもらうのが良いでしょう。

私は朝晩に1回100mg、計200mgを飲んでいます。

エビリファイ

エビリファイの概要

エビリファイは元々統合失調症の治療薬として開発された抗精神病薬です。2006年に日本で発売され、発売元はポカリスエットやカロリーメイトなどを作っている大塚製薬です。

エビリファイは主にドーパミンとセロトニンに作用し、興奮や緊張をほぐします。効き目は比較的穏やかな部類の薬であり、大量に用いない限り重大な副作用は起こりにくいとされています。また、エビリファイはこれまで新薬という扱いで薬価が非常に高かったのですが、2017年6月からジェネリック医薬品が発売されています。

エビリファイは剤形が豊富で、錠剤・OD錠(水なしで噛んで飲める)・粉薬・液剤・4週間効果が持続する注射剤があります。

主な作用と副作用

エビリファイの特徴は実に様々な病気に適応を持っていることです。

  • 統合失調症
  • 双極性障害における躁症状の改善
  • うつ病・うつ状態
  • 小児期の自閉症スペクトラム症に伴う易刺激性

うつ病の場合は抗うつ薬を十分に使用しても効果が認められない場合のみ処方が可能であり、抗うつ薬と一緒に用いる必要があります。そうすることによって抗うつ薬の効果が上がり十分な効き目を発揮することができます(増強療法と言います)

私の場合も、双極性障害と診断を受ける前の主治医からはうつ病との診断を受けていたので、レクサプロと合わせてエビリファイを晩に3mg処方されていた時期があります。主治医が変わってからも、エビリファイは双極性障害にも効果があるということで、そのまま飲み続けています。

主治医曰く

精神科医
エビリファイは投与する量によって、統合失調症にもうつ病にも、双極性障害にも効果を発揮する便利な薬ですね。ただしmegrepperさんの場合はあくまでも気分安定薬の補助と考えているので、あまりたくさん処方することは考えていません。

とのことでした。

主な副作用については、そわそわ感、じっとできない、手足のふるえ、こわばり、不眠または眠気、傾眠、不安感、頭痛、めまい、吐き気、便秘、体重増加などがあります。こうして見るととても副作用が多いように思われますが、こうした副作用は薬の飲み始めや増量した時に起こりやすいとのことです。

Twitter界隈を見ていると「アカシジア」(そわそわ感・じっとできない)が体質的に出てしまう方が多い印象です。

飲んでみた感想

私の場合正直これといった副作用もなく、効いているのかいないのか分からない薬です。エビリファイは、双極性障害の躁状態に適応がありますが、軽躁状態が軽くなってきていることを考えると「効いているのかな?」という印象です。

私は朝晩に1回3mg、計6mgを飲んでいます。

トリプタノール

トリプタノールの概要

トリプタノールは1961年に販売が開始された、歴史のある抗うつ薬です。三環系抗うつ薬という部類に属し、巷では最強クラスの抗うつ剤なんて呼ばれています。ただし、効果が最強ということは副作用も最強クラスであり、現在ではSSRIと呼ばれる副作用の少ない抗うつ剤が開発されたこともあり、滅多にお目にかかれない薬と言っても過言ではありません。

私の主治医は50代くらいなので、ひょっとしたら「昔から使い慣れている薬だから」と処方しているのかもしれません。

トリプタノールは10mgと25mgの剤形がありますが、うつ病の場合150mgまで増量することが可能であり、たくさん飲まなければならない人は大きな錠剤がない分、ちょっと不便かもしれません。

主な作用と副作用

作用としては、うつ病と夜尿症に効果があるとされ、夜尿症に関しては後述する副作用である尿閉を逆手に取った使用法なんだそうです。

主な副作用として、口の渇きや便秘・尿閉・ふらつき・めまい・眠気や体重増加などがあります。鎮静作用も強く、人によっては1日中ボーッとしてしまう場合もあるようです。私の主治医は鎮静作用の強さを利用して、就寝前にトリプタノールを少量処方してくれています。ただし

精神科医
トリプタノールは躁転のリスクが高いので、これ以上は増やしません。

と言っていました。

確かに、双極性障害に抗うつ薬を使うことに関しては医師によって様々な意見があり、特に三環系抗うつ薬に関しては決して使ってはならないという意見もあれば、そうとも限らない場合があるようです。

こうした薬は古くからうつ病の治療に使われてきましたが、双極性障害のうつ状態においては使うべきではない薬とされています。なぜならば三環系抗うつ薬は、しばしば躁転を引き起こすこと、そして、長く服用し続けることによって急速交代化を引き起こすことが知られているからです。そのため三環系抗うつ薬は、双極性障害の治療の中では、使うべきではない薬と考えられています。

(引用: 加藤忠史 著「双極性障害−躁うつ病への対処と治療」

飲んでみた感想

抗うつ剤としての使用ではないので、うつにはほとんど効果がないと感じていますが、鎮静作用によって中途覚醒がやや減った感じがあります。また、私は冬に過眠傾向になることが多いのですが、10時間以上寝ても一度もトイレに起きることがなくなっていることから、夜尿にも少ないながら効果を発揮しているようです。

私は就寝前に25mgを1錠飲んでいます。



セロクエル

セロクエルの概要

セロクエルもまた、統合失調症の治療薬として開発された抗精神病薬です。2000年に日本で発売され、エビリファイなどと同じく、副作用の少ない部類の薬と言われています。セロクエルの適応は統合失調症ですが、アメリカなどでは双極性障害の躁とうつに効果がある薬として認定を受けており、日本でも適応外の処方がよく行われていました。

また、2017年10月からセロクエルと同成分であるクエチアピン徐放錠「ビプレッソ」が発売されたことにより(ピプレッソの適応は双極性障害のうつ状態)これからますます注目が集まる薬かと思います。

共和薬品工業株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:角田礼昭)は、双極性障害のうつ症状治療薬「クエチアピンフマル酸塩徐放錠50mg、同150mg」(製品名:ビプレッソ® 徐放錠50mg、同150mg)を2017年10月27日に発売しました。
「クエチアピンフマル酸塩徐放錠50mg、同150mg」は、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、医療上の必要性が高いと判断され、厚生労働省の要請1) に基づき開発・承認された、クエチアピンフマル酸塩を有効成分とする1日1回経口投与の徐放錠です。

(引用: 共同通信PRワイヤー 共和薬品工業 「双極性障害 治療の課題と新たな治療選択肢」

セロクエルの剤形には錠剤として25mg・100mg・200mg、その他細粒があります。

主な作用と副作用

セロクエルは脳内の様々な受容体に緩やかに作用するお薬です。

セロクエルは主にドーパミンとセロトニン受容体をブロックし、ドーパミンの放出量を減らします。これが統合失調症の幻覚や妄想、双極性障害の躁状態に効果をもたらします。また、それ以外にも別のセロトニン受容体に作用し、セロトニンの放出量をコントロールすることによって、これが抗うつ効果などをもたらしていると考えられています。

その他にも、ヒスタミン受容体・アドレナリン受容体をブロックしたりする作用もあるため、これらは眠気やふらつきといった副作用の原因になることがあります。

このように、統合失調症の治療や躁状態・うつ状態の改善、眠気の作用を生かした鎮静などにセロクエルは使用できますが、適応は統合失調症のみとなっています。

セロクエルの添付文章上は、統合失調症に使われるお薬となっています。うつ病やうつ状態には、正式には適応が認められていません。

だからといって、セロクエルがうつ症状に効かないわけではありません。国に正式な適応を認めてもらうためには、臨床試験をして効果があることを証明しなければいけません。臨床試験には莫大なお金がかかるので、売り上げにつながらないなら臨床試験までは行いません。

セロクエルの販売戦略として、双極性障害を前面に押し出していないのです。海外では双極性障害の躁症状とうつ症状の両方の適応をとっています。双極性障害のお薬としては、第一選択薬のひとつとなっているお薬です。

ですから、うつ症状の方にもセロクエルの効果は期待できます。抗うつ剤と併用することもできます。

(引用: 医者と学ぶ心と体のサプリ 「セロクエルの「うつ」への効果」

ただし、先ほども述べたように双極性障害のうつ状態の治療用にセロクエルと同じ成分を持つ「ビプレッソ」が開発されたことなどを踏まえると、今後セロクエルの「うつ」への効果に対する研究がますます進むのではないでしょうか。

飲んでみた感想

セロクエルはここ最近で処方された薬の中で、一番双極性障害のうつに効いているという実感が持てた薬です。

私はセロクエルを飲む前は躁転後のひどいうつ状態に陥っており、食事は1日1回、入浴は1週間に一度、ほぼ寝たきりという生活を送っていたのですが、セロクエルを飲むようになってから、日中の家庭内での活動が徐々にできるようになってきました。

処方された当初は1日50mgを就寝前に飲む形だったのですが、うつへの効果にもう少し持続力が欲しいと医師に相談したところ、朝晩に50mgずつ飲むように飲み方を変えてくれました。朝の服薬では多少の眠気があるものの、意欲は保たれているので、これから欠かせない薬になっていきそうです。

私は朝晩に50mg、1日に100mg飲んでいます。

アモバン

アモバンの概要

アモバンはフランスのローヌ・プーラン社が1987年に発売した睡眠薬です。

アモバンは非ベンゾジアゼピン系と呼ばれるカテゴリーに分類される睡眠薬であり、その効果の高さには定評があります。しかしながら、後述する「特徴的なある副作用」があるため、一部の患者には嫌われることがあるようです。

アモバンの剤形には7.5mg、10mgがあります。

主な作用と副作用

アモバンは、前述の通り「非ベンゾジアゼピン系」という種類の睡眠薬になりますが、睡眠薬を分類すると、作用する時間の長さ(超短時間〜長時間)と、「ベンゾジアゼピン系」なのか、ベンゾジアゼピンとは違った物質で作られた薬なのかというカテゴリーに分けることができます。

睡眠薬を処方する際に医師は「ベンゾジアゼピンかそうでないか」「作用時間の長短」を見て薬を決めることになるわけですが、その関係をまとめると以下のようになります。

<作用時間>

  • 超短時間〜短時間型睡眠薬 - 入眠に時間が掛かってしまう「入眠困難」によく効く
  • 中時間型〜長時間型睡眠薬 - 睡眠の途中で目が覚めてしまう「中途覚醒」によく効く

<ベンゾジアゼピンか否か>

  • ベンゾジアゼピン系 - 耐性や依存が形成されやすい
  • 非ベンゾジアゼピン系 - 耐性や依存性が形成されにくいが、中〜長時間作用する薬が少ない

また、代表的な睡眠薬別の作用時間と分類を表にまとめると以下のようになります。

 

分類 一般名 商品名 効果発現時間

[最高血中濃度到達時間]

持続時間

[半減期]

 

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬

[超短時間型]

ゾピクロン アモバン 0.8時間 4時間
エスゾピクロン ルネスタ 1~1.5時間 5時間
ゾルピデム マイスリー 0.7時間 2時間
ベンゾジアゼピン
作動性睡眠薬

[超短時間型]

トリアゾラム ハルシオン 1.2時間 2~4時間
ベンゾジアゼピン
作動性睡眠薬

[短時間型]

ロルメタゼパム エバミール 1~2時間 10時間
ブロチゾラム レンドルミン 1.5時間 7時間
リルマザホン リスミー 3時間 10時間
ベンゾジアゼピン
作動性睡眠薬

[中間型]

フルニトラゼパム ロヒプノール
サイレース
1~2時間 24時間
ニトラゼパム ベンザリン 2時間 28時間
エスタゾラム ユーロジン 5時間 24時間
ベンゾジアゼピン
作動性睡眠薬

[長時間型]

ハロキサゾラム ソメリン 1時間 85時間
フルラゼパム ダルメート 1~8時間 65時間
クアゼパム ドラール 3.4時間 36時間
その他 ラメルテオン ロゼレム 1~2時間
スボレキサント ベルソムラ 10時間

(引用: 薬局実習.com 「睡眠薬一覧表 [作用時間別]」

なかでもアモバンは超短時間型に分類されるため、服用後15分から〜45分ほどで効き始め、4時間ほどで効果が切れ始めるため、翌日に眠気が残りにくいのが特徴です。

主な副作用としては日中の眠気や服用後の健忘(薬を飲んでから就寝するまでの記憶がなくなり、その間に食事をしたり、立ち歩いたりする)のほか、口の中に苦味が残る「味覚障害」の珍しい副作用があります。人によってはこの「苦味」が翌日朝まで残る場合もあるようで、一部の患者には嫌われています。

飲んでみた感想

私はアモバンを飲み始めて30分ほどで眠気がやってきていたのですが、最近は1時間程度で眠りに落ちるようになっています。幸い、朝の眠気やふらつきなどもなく重宝しているのですが、若干口の中に苦味が残ります。我慢できないレベルではないのでそのまま飲み続けています。

私は就寝前に10mgを服用しています。

ここまでのまとめ

いかがだったでしょうか・・?

今回は私が服用している薬を中心にまとめてみましたが、注意していただきたいのはそれぞれの薬に一長一短があることです。昨今の精神科治療では主治医との相性だけではなく、薬の相性を色々と試していくことも治療のひとつです。

みなさんも是非主治医と薬についてよく相談し、自分に会った薬を見つけていただけると幸いです。

それではまた!

 


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